Wi-Fiと5Gは共存する必要があるのか?

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5Gの普及が始まろうとしている2021年現在、Wi-Fiは当たり前のように生活に馴染んでいる。自宅、職場、学校、カフェなどの「屋内」を始めとした様々なところでWi-Fiを使ってインターネットに接続することができる。

しかし、5GとWi-Fiはどちらもインターネットに接続する技術であるため、通信速度が変わらないのであれば共存する必要があるのかという疑問が生じる。
5Gは従来の4G通信と比較して高速で低遅延で大容量であり、Wi-Fiさえも置き換える可能性がある。

そこで本記事では5GがWi-Fiを置き換える可能性と、そもそもどういう棲み分けがされてきたのかについてまとめる。

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これまでのWi-Fiの役割

まず、5GとWi-Fiの通信速度の比較をする。
5Gの通信速度は最大10Gbps、将来的には20Gbpsになると言われている。
一方、新しいWi-Fi規格であるWi-Fi6は最大9.6Gbpsであるが、一般的な光回線の速度は最大1Gbpsほどである。
したがって、最大の通信速度に関しては5Gのほうが優位にあると言える。
しかし、1Gbpsでも4kや8kの動画を見るためには十分すぎる速度である。

Wi-Fiは5G、4Gなどの移動通信が苦手であった「屋内」で安定した通信を補完するという役割が大きい。
そもそも通信に用いられる電磁波は壁や空気中の水分などの障害物の影響を受けやすく、周波数が大きくなるにつれてその影響は大きくなる。

Wi-Fiに用いられる周波数は2.4GHzと5GHzである。
一方、4Gに用いられる周波数は800MHzから3.5GHzあたりであり、5Gに用いられる周波数は「Sub6」と呼ばれる3.6GHzから4.6GHzあたりと、「ミリ波」と呼ばれる27GHzから29.5GHzあたりである。
この範囲で各事業者に周波数が割り当てられている。詳細はこちら

「ミリ波」が真の5Gとも言われており高速で通信することができるが、周波数が大きいため広いエリアをカバーすることが難しい。
したがって、普及も遅れているのが現状であり対応している端末もわずかである。

以上のように5Gになると周波数が大きくなるため障害物の影響を受けやすく、Wi-Fiの存在意義が強固なものになっているようにも見える。

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モバイルWi-Fiなどの工事不要なWi-Fiについて

モバイルWi-Fiやコンセントに挿すだけで使える据え置き型Wi-Fiなどの工事不要なWi-Fiがある。
これらは4Gや5Gなどの回線を拾い、Wi-Fiの周波数に変換している。
Simが入っていない端末でもWi-Fiで通信をすることができ、窓際などにこれらのWi-Fiルーターを設置することで、屋内でも安定した通信をすることができる。

実際のサービスを見ると、工事不要というメリットはあるが、エリアによっては通信速度が不安定であったり、3日で10GBを超えると制限がかかったりというデメリットが多いのが現状である。
口コミを見ても「遅いのに料金が高い」などの悪い評価が目立つサービスがある。

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5Gが普及すると通信速度の不安定さは改善すること期待できるため、工事が必要なWi-Fiの存在意義は弱くなっていくかもしれない。

ローカル5Gとは

次にWi-Fiを代替する選択肢になるローカル5Gについて説明する。

まず一般に5Gというと「パブリック5G」を指す。
これに対して、「ローカル5G」は通信事業者ではない企業や自治体が特定の敷地内(工場、マンションなど)で構築する5Gのことを指す。
独自に構築するため、パブリック5Gで障害や混雑が起きても安定した通信をすることができ、独自のネットワークでSIM認証が加わることでセキュリティも強固である。

また、SoftBankは「プライベート5G」というSoftBankが特定の敷地内で5Gネットワークを構築・運用するサービスを発表している。
通信事業者ではない事業者が構築するよりも楽にローカル5Gを構築・運用することができる。
docomoやKDDIなどのキャリアも同様のサービスを始める可能性がある。

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Wi-Fiが5Gの安定性を補完する役割であったのに対し、ローカル5Gはその安定性をカバーし、セキュリティも強力である。
工場やオフィス、マンションなどにローカル5Gが整備されることでWi-Fiを代替する可能性がある。

結局Wi-Fiはなくなるのか

本記事ではWi-Fiの本来の役割、移動通信を用いる工事不要なWi-Fi、ローカル5Gについて説明し、5Gが従来のWi-Fiに取って代わる可能性を説明した。
結論としては将来的に5Gが普及するにつれてWi-Fiがなくなる方向に向かっていくと考えても良さそうである。
特に真の5Gと呼ばれるミリ波はまだまだこれからのサービスであるため、すぐにWi-Fiに置き換わることは難しいと思うが、10年後はモバイルWi-Fiやローカル5Gの普及が大きく進むことが期待できる。

通信は一般のユーザにとっては難しい分野でもあるため、5Gの普及によってWi-Fiやプロバイダなどのネットワーク接続に関するサービスがシンプルになることは好ましいことであるようにも思う。

僕の家もミリ波対応のエリアになったら据え置き型の工事不要のWi-Fiを契約しようかな。。。

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